歯が噛み合わない(開口)について

症状の特徴

歯が噛み合わない開咬(かいこう)とは、上下の歯がかみ合わず隙間ができている状態です。開咬合(かいこうごう)とも言います。指しゃぶりや舌で歯を押す癖などがある方がなりやすい不正咬合です。

開咬の治療例:こども

治療前(8歳)

開咬の治療例:こども治療前
開咬の治療例:こども治療前

舌癖による開咬合で、上下の前歯が開いていて、食べ物をかみ切れないことと、
サ行などの発音がしにくいことを主訴に来院されました。

治療後

開咬の治療例:こども治療後
開咬の治療例:こども治療後

舌癖に対するトレーニング(筋機能療法)を行いながら、矯正治療を行いました。また、発音のトレーニングも行いました。
※今後二期治療が必要になる可能性があります。

治療内容 上下吸切歯にスタンダードエッジワイズ装置にて矯正を行いました。
治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 非抜歯
費用(自費診療) 約33万円~44万円(税込)
通院回数/治療期間 毎月1回程度/約2年
副作用・リスク 装置を初めて装着した時とワイヤーの調節を行った直後に数日間痛みを感じる場合があります。
歯に矯正装置を装着するため、歯磨きをしづらくなって磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなることがあります。
歯を動かすことにより、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、きちんと噛めるかみ合わせと調和の取れた口元を作るために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
保定のためのリテーナーを適切に使用しないと後戻りする場合があります。

開咬の治療例:10代

治療前(17才)

開咬の治療例:大人治療前
開咬の治療例:大人治療前

舌で歯を押す癖があって、開咬となってしまった患者様です。
奥歯はきれいに咬んでいますが(右の写真のギザギザの線)、前歯に大きな隙間ができています。
右上の犬歯も大きく飛び出していますので、スペースを確保するために上下左右の第一小臼歯(右側の写真の×印)を抜歯しました。

治療後

開咬の治療例:大人治療後
開咬の治療例:大人治療後

前歯のかみ合わせがつき叢生も改善されました。上下ともに前突気味だった前歯もすっきりと整い、
患者様は前歯で食べ物を噛みちぎることができるようになったことを喜んでいました。

主訴 上の前歯が出ている
治療内容 スタンダードエッジワイズ法にて矯正治療を行いました。
治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
費用(自費診療) 約88万円~110万円(税込)
通院回数/治療期間 毎月1回程度/約2年
副作用・リスク 装置を初めて装着した時とワイヤーの調節を行った直後に数日間痛みを感じる場合があります。
歯に矯正装置を装着するため、歯磨きをしづらくなって磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなることがあります。
歯を動かすことにより、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、きちんと噛めるかみ合わせと調和の取れた口元を作るために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
保定のためのリテーナーを適切に使用しないと後戻りする場合があります。