受け口(反対咬合/下顎前突)について

症状の特徴

受け口とは、下の歯の方が上の歯よりも前に突き出た状態のことです。反対咬合(はんたいこうごう)・下顎前突(かがくぜんとつ)とも言います。受け口の状態では発音に影響がみられる場合があり、さ行・た行・ら行の発音に変化が現れることがあります。
原因としては遺伝や下顎が上顎よりも大きく発達してしまった過成長、遺伝などがあります。また、 口唇口蓋裂の影響で受け口になることもあります。口唇口蓋裂の場合は外科手術を併用した矯正歯科治療をおこないます。
⇒保険適用の矯正(外科矯正)
受け口・反対咬合・下顎前突

受け口の治療例:こども

治療前(7歳)

受け口の治療例:こども治療前

こちらの患者様は反対のかみ合わせが深く、下顎が過度に前方へ成長するのを抑えるため、1期治療を行いました。

治療後

上の歯が後方に傾いているのを治すため、上の歯に装置を装着して前に引っ張りました。
このような症例では、早期に1期治療を行うことで、2期治療が不要になるケースもあります。
歯を動かすのに要した期間は、10か月です。 全ての永久歯の萌出後も、かみ合わせは安定し、2期治療は行いませんでした。
ただし、成長や歯並びの変化によっては2期治療が必要になる場合もあり、すべての方に当てはまるわけではありません。

受け口の治療例:こども治療後

※同じようなお口の状態であっても、お子様の成長や歯周組織の状態などによっては
永久歯が生え揃うまで経過観察を行う場合がございますので、あくまでも参考としてご覧ください。

主訴 下の歯が出ている
診断名 下顎前突
年齢 7歳
治療内容 上下左右の上下吸切歯にスタンダードエッジワイズ装置にて矯正を行いました。
治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 非抜歯
費用(自費診療) 約33万円~44万円(税込)
通院回数/治療期間 通院回数 12回 / 治療期間 約1年
副作用・リスク 装置を初めて装着した時とワイヤーの調節を行った直後に数日間痛みを感じる場合があります。
歯に矯正装置を装着するため、歯磨きをしづらくなって磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなることがあります。
歯を動かすことにより、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、きちんと噛めるかみ合わせと口元のバランスを整えるために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
保定のためのリテーナーを適切に使用しないと後戻りする場合があります。

※矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

※結果には個人差があります。

受け口の治療例:10代

治療前(14才)

受け口の治療例:10代治療前

こちらの患者様は奥歯をかみ合わせると、上の前歯がほとんど全部下の前歯の内側に隠れてしまうほど重度の下顎前突でした。
横顔の口元も、下顎が上顎より前に突出しています。 矯正治療で上顎を前に出して行きますが、
内側に傾いている下の歯も治療が必要なため、歯を動かすためのスペースを確保しなければなりません。
上下左右の第一小臼歯(右側の写真の×印)を抜歯して矯正治療を開始しました。

治療後

受け口の治療例:10代治療後

上下の歯並びが整い、横顔の口元の突出が軽減されました。
大人の矯正治療では、歯並びや噛み合わせの改善に伴い、横顔の印象が変化することもあります。
ただし、見た目の変化の程度には個人差があります。

主訴 下顎が上顎より前に出ている(受け口)
診断名 下顎前突
年齢 14歳
治療内容 スタンダードエッジワイズ法にて矯正治療を行いました。
治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 上下左右の第一小臼歯
費用(自費診療) 約88万円~110万円(税込)
通院回数/治療期間 通院回数 24回 / 治療期間 約2年
副作用・リスク 装置を初めて装着した時とワイヤーの調節を行った直後に数日間痛みを感じる場合があります。
歯に矯正装置を装着するため、歯磨きをしづらくなって磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなることがあります。
歯を動かすことにより、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、きちんと噛めるかみ合わせと口元のバランスを整えるために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
保定のためのリテーナーを適切に使用しないと後戻りする場合があります。

※矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

※結果には個人差があります。

矯正治療を担当する歯科医によるスタンダードエッジワイズ法を用いた矯正治療
スタンダードエッジワイズ

歯並びやあご、歯の大きさなどは患者さん一人ひとり異なります。
歯科矯正ちどり歯科医院では『きちんと噛めるかみ合わせ』と『口元のバランス』に配慮しスタンダードエッジワイズ法を用いて、患者さん一人ひとりの歯並びに合わせた矯正治療を行っています。

矯正は子供から成人までいつからでも始めることができる治療です。
それぞれの年代に大切なポイントや治療の流れ、費用、実際の症例をご説明します。

歯並びが悪いといっても人それぞれに症状は異なります。
症状ごとの特徴や症例、治療費などを詳しくご紹介します。